通年にわたる出荷体制の確立
アスパラガスには旬が2回あります。「春採りアスパラ(4月~6月上旬)」「夏秋採りアスパラ(7月~10月)」、それぞれの旬のアスパラガスを出荷できるような体制づくりをしています。
福島県喜多方市は1962年に缶詰加工用のホワイトアスパラガスの生産から始まり、グリーンアスパラガスの産地に転換、現在に至ります。 当社は、その中でも水田からアスパラガスに絞った経営を行い、アスパラガスの規模拡大を図ってきました。 作型の分化、ハウス施設栽培、雨除け栽培、露地栽培、ホワイトアスパラガス(ハウス遮光)を組み合せるほか、早生・晩生など複数品種を導入することにより、安定的かつ4月上旬から10月下旬まで長期にわたり出荷可能な体制を実現しました。
土づくり
アスパラガスは根の約80%が深さ40㎝に分布することから「土づくり」と「排水対策」が非常に重要です。 アスパラガスは一度植えるとその土壌で約10年間以上にわたり、栽培を続けるので、そういった意味でも土づくりが何よりも大切といえるでしょう。
栽培中も堆肥などを追加して、常に栄養たっぷりの土壌になるように管理を心がけています。
この地区では、水田の転作圃場が多く、作土層が薄い土壌が多いため、定植前に良質な完熟堆肥を全面に施用し「地力向上」に努めています。
堆肥は近隣の畜産農家・株式会社エスケーファームと連携し安定的に供給を受けています。
朝採れのアスパラガスを直送
ファーム・山口では、朝に収穫したアスパラガスをそのまま箱に詰めて、お客様へ直送いたします。
技術や経験もそうですが「人の手」をかけたアスパラガスを鮮度をたもったままお届けします。シャキシャキ食感を是非お楽しみください。
福島県のオリジナル品種
福島県のオリジナル品種「ふくきたる」「ハルキタル」や
早生・晩生などを中心に約12品種を栽培しています。
ふくきたる(グリーンアスパラガス/雌雄混合)2014年
福島県のオリジナル品種「ふくきたる」は東日本大震災かの復興と、県民すべてに福が訪れるようにとの願いが品種名に込められています。
特長は、全国的に多く栽培されている品種のウェルカムと比較して生育が旺盛で収量性も高く、春芽の芽生えが10日ほど早いため、早期収穫・出荷が可能な点です。
茎が太くて芽の揃いがよく、見栄えが美しく食味も良い品種です。
ハルキタル(グリーンアスパラガス/全雄)2007年
福島県のオリジナル品種「ハルキタル」は、喜多方市の生産圃場で栽培されていた「メリーワシ ントン500W」の中から平成5~6年の間で年次間の変動がなく、良質であったことで選抜された優良雌系統「9307」と、「メリーワシントン500W」と「Gijnlim」の後代から選抜された超雄系統「9701」の一代雑種です。
現在「ハルキタル」は福島県とアグリ技研株式会社にて種苗許諾を締結し、アグリ技研株式会社にて採取栽培・種子販売を行っています。